先輩①「かわたろ君、原稿の様子はどう?」
ぼく「だいだい書けました、あとは結論書いてボスに見せて参加登録する感じです」
先輩①「おっけおっけ」
先輩②「締め切りまであと24時間ぐらいあるし、順調だね」
ぼくたちは今日締め切りの国際会議原稿を書いていた。締切当日ということで、今日はみんな原稿執筆に時間を割いていた。今日が締切ということは、今日の深夜24時(現地時間)までは受け付けているのが通常だ。この時期は東部夏時間(EDT)を基準にしている。したがって時差が13時間ある日本時間(JST)では翌日(27日)の13時が締切ということになる。
昼食を終え研究室に戻る。
先輩①「あのトンカツ油っぽかったな」
ぼく「カレーそばは美味しかったですよ、辛かったですけど」
先輩②「そんな邪道な食べ物・・・」
先輩①「あ、そうだ。原稿はまだでも参加登録だけ先に終わらせた方がいいよ、ギリギリになってトラブるのも困るし」
ぼく「そうですね、やっておきます」
先輩②「こっそり俺を連名にしてくれてもいいんだよ?」
ぼく「(カタカタ…)」
ぼく「……!?」
ぼく「これ…受付終了してね…?」
ぼく「せ、先輩先輩!」
先輩①「どうした、慌ててるなおい」
ぼく「なんか、投稿受付終了してるんですけどこれ…」
先輩①「え…ええ?!まじで!!?締め切りって今日だったよね?」
先輩②「どうした」
先輩①「なんか、全て終わってるみたい」
先輩②「?」
ぼくたちは、東部夏時間で26日いっぱい、すなわち26日の23時59分までは受け付けていると思っていた。しかし投稿Webページには「April 26, 2013 00:00:00 EDT」受付終了と書かれている。つまり日本時間の26日13時に締め切られたということだ。昼食を終えて研究室に戻ったのは13時20分。
ぼく「20分前に終わってるみたいです」
先輩①「バカな!そんなバカな!俺まだ投稿してないぞ!」
先輩②「僕もまだ。あは、あはははは」
普段は冷静な研究者であるお二人がおかしくなる。
ぼく「と、とりあえずボスに報告します」
先輩①「う、うん、お願い」
先輩②「それにしても、26日締切と告知しておきながら26日の午前0時に締め切るって普通じゃないぞ」
そうなのだ、普通は締切日中は受け付けているものなのだ。
ぼく「ボス、電話出ませんね」
先輩①「これは運営側の手違いに違いない!」
先輩②「そうだ!絶対おかしい!」
先輩①「とりあえず様子を見てみよう」
ぼく「ぼくまだ原稿仕上がってないので執筆続けますね…」
予想外の冷や汗をかきつつも、原稿を完成させないと今までの苦労が無駄になるので頑張って論文を書く。
ぼく「(ここ英語でどうやって表現すればいいんだ??)」
ぼく「(もうまじ公用語英語でいいよ…)」
ぼく「(脳みそがワカメになるぅ)」
…
先輩①「…たろ君!かわたろ君!かわたろ君!」
ぼく「え!は、はい!どうしました!?」
先輩①「受付再開したよ!」
ぼく「まじすか!!!」
何があったのか分からないが、何事もなかったように受付が再開していた。
おそらく世界中から抗議が殺到したのだろう。そりゃそうだ。
先輩②「よかったー これで心置きなくGWデートできる」
ぼく&先輩①「(こ、この人カノジョいるの!!?)」
外国人が運営する国際会議なんてこんなもんなのかもしれない、向こうの人が大雑把なのか日本人が細かすぎるのか。
2013/04/27 11:30 追記
結局、締切6時間前になって締切が2週間も延びた(#^ω^)ビキビキ
2013/04/27 11:30 追記
結局、締切6時間前になって締切が2週間も延びた(#^ω^)ビキビキ