Wikipedia:後天性免疫不全症候群.検査.方法によると、HIV検査(スクリーニング検査)では約0.3%に偽陽性(実際は陰性なのに陽性と判定してしまうこと)が発生するらしい。では、もしもあなたがHIV検査で陽性と判定された時に、実際に陽性である確率はどれほどだろうか。Wikipedia:後天性免疫不全症候群.疫学.世界によると、我が国におけるHIV感染者の割合は0.1%以下となっている。
これは条件付き確率の問題である。ここで、「実際に陽性である集合」をA、「陽性判定を受けた集合」をBとし、これをベン図で表現すると次のようになる。
求めたいのは、陽性判定をされた時に実際に陽性である条件付き確率なので、$p(A|B)$である。これは$$p(A|B)=\frac{p(A\cap B)}{p(B)}=\frac{\frac{1}{1000}\cdot \frac{997}{1000}}{\frac{1}{1000}\cdot \frac{997}{1000}+\frac{999}{1000}\cdot \frac{3}{1000}}\approx{0.25}$$
となる。つまり、HIV検査で陽性判定を受けても、実際に陽性である確率は約25%なのである。
高いと感じますか?低いと感じますか?いずれにしても、一度陽性判定を受けたからといって絶望する必要は(あまり)ないわけです。本当は陰性(偽陽性)である確率が約75%なわけですから。だから複数の検査方法で繰り返し検査(確定診断)していくわけです。
やんちゃなみなさん、一度陽性だったからって落ち込むことないですよ!確定診断を受けましょう!!
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